• 2026年9月19日
  • 2026年8月24日

記事2:なぜ冷える?冷え症の意外な原因:自律神経、筋肉量、ストレスの深い関係

「どうして自分だけこんなに冷えるんだろう?」「どんなに温めても効果がない時があるのはなぜ?」冷え症に悩む患者さんからよく聞かれる疑問です。冷え症の原因は一つではなく、実に多岐にわたります。単に寒がりというだけでなく、体の機能的な問題が隠れていることも少なくありません。

冷え症の主な原因は、以下のように分類されます。

  1. 自律神経の乱れ:
    • 自律神経は、体温調節や血管の収縮・拡張をコントロールしています。ストレス、不規則な生活、睡眠不足などが原因で自律神経のバランスが乱れると、血管がうまく収縮・拡張できなくなり、手足の末端まで血液が届きにくくなって冷えが生じます。これが冷え症の最も主要な原因の一つと考えられています。
  2. 筋肉量の不足:
    • 筋肉は、体内で最も多くの熱を生み出す組織です。特に、ふくらはぎなどの下半身の筋肉は、血液を心臓に戻すポンプの役割も果たしています。運動不足やダイエットなどで筋肉量が少ないと、熱の産生が少なくなり、血行も悪くなりやすいため、冷えに繋がりやすくなります。女性に冷え症が多いのも、男性に比べて筋肉量が少ないことが一因とされています。
  3. 血行不良:
    • 体の末端まで血液が十分に届かないと、冷えが生じます。上記以外にも、低血圧、動脈硬化、貧血なども血行不良の原因となり得ます。また、長時間同じ姿勢でいることや、きつい下着や靴で体を締め付けることも血流を妨げます。
  4. ストレス:
    • 精神的なストレスは自律神経を強く刺激し、交感神経を優位にさせます。交感神経が優位になると血管が収縮し、血流が悪くなるため、冷えを悪化させます。また、ストレスは筋肉を緊張させ、肩こりや首のこりを引き起こし、これも血行不良の原因となります。
  5. 生活習慣の乱れ:
    • 不規則な食生活(冷たいものの摂りすぎ、偏った食事)、運動不足、睡眠不足、喫煙なども冷えを悪化させる要因となります。
  6. ホルモンバランスの乱れ:
    • 特に女性の場合、月経周期や更年期における女性ホルモンの変動が、自律神経のバランスに影響を与え、冷えの症状を強めることがあります。
  7. その他の病気:
    • 甲状腺機能低下症、低血圧、貧血、膠原病など、体の冷えを症状として伴う病気もあります。

このように、冷え症は多様な原因が複雑に絡み合って生じることが多いため、自己判断は禁物です。当院では、心療内科の専門医として、患者さんの症状を丁寧に伺い、必要に応じて他の専門医と連携しながら、正確な状態把握と最適なアドバイス・治療方針をご提案します。特に、ストレスや心の状態が関与する冷え症に対しては、心身両面からのアプローチで改善を目指します。

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