• 2026年1月28日
  • 2026年1月25日

4,つらいかゆみを抑える!アトピー性皮膚炎の最新治療と薬物療法

「かゆくて夜も眠れない」「皮膚がボロボロで毎日が憂鬱…」。アトピー性皮膚炎のつらい症状は、あなたの生活の質(QOL)を著しく低下させていることでしょう。しかし、現在の医療では、症状をコントロールし、快適な毎日を取り戻すための様々な薬物療法や最新治療が提供されています。適切な治療を受けることで、かゆみや炎症を抑え、皮膚の状態を大きく改善することが可能です。


治療の基本方針:炎症を抑え、バリア機能を回復

アトピー性皮膚炎の治療の主な目標は、皮膚の炎症を鎮め、かゆみを抑えること。そして、本来の皮膚のバリア機能を回復させ、良好な状態を維持することです。


アトピー性皮膚炎の主な薬物療法

アトピー性皮膚炎の治療薬は、外用薬が中心となりますが、症状が重い場合には内服薬や注射薬も用いられます。

  1. ステロイド外用薬: 皮膚の炎症を強力に抑える作用があり、アトピー性皮膚炎治療の第一選択薬です。
    • 効果: 赤み、腫れ、かゆみなどの炎症症状を迅速に改善します。
    • 強さの選択: 非常に弱いものから非常に強いものまで段階があり、症状の程度や塗る部位(顔、体など)によって適切な強さが選ばれます。
    • 正しい使い方: 炎症のある部分に「塗るべき量を、塗るべき期間」適切に塗布することが重要です。自己判断で塗る量を減らしたり、塗るのをやめたりすると症状が再燃することがあります。
    • 副作用: 長期連用や不適切な使用で皮膚が薄くなる、毛細血管が浮き出るなどの副作用がありますが、医師の指示に従えば過度に心配する必要はありません。
  2. タクロリムス軟膏(プロトピック®): ステロイドではない免疫抑制作用を持つ外用薬です。
    • 効果: ステロイドと同様に炎症を抑える効果があり、特に顔などのデリケートな部位や長期的な維持療法に用いられます。
    • 特徴: 皮膚が薄くなるなどの副作用は少ないですが、塗布初期に刺激感(ヒリヒリ感や熱感)を感じることがあります。
  3. デルゴシチニブ軟膏(コレクチム®): 比較的新しいタイプの外用薬で、「JAK阻害薬」という種類の薬剤です。
    • 効果: アトピー性皮膚炎の炎症とかゆみの原因となる分子の働きをブロックすることで、かゆみや湿疹を改善します。
    • 特徴: ステロイドとは異なる作用機序を持ち、顔を含め全身に使用できます。

中等症~重症のアトピー性皮膚炎への最新治療

外用薬だけでは症状のコントロールが難しい中等症~重症のアトピー性皮膚炎に対しては、より強力な作用を持つ内服薬や注射薬が検討されます。

  1. 生物学的製剤(デュピクセント®など): アトピー性皮膚炎の炎症に関わる特定のサイトカイン(IL-4、IL-13など)の働きをピンポイントで阻害する注射薬です。
    • 効果: 劇的なかゆみや湿疹の改善が期待でき、皮膚の状態を大きく変えることができます。
    • 対象: 既存治療で効果が不十分な中等症~重症のアトピー性皮膚炎の患者さん。
    • 特徴: 副作用が比較的少なく、長期的な症状のコントロールに有効です。
  2. JAK阻害薬(オルミエント®、リンヴォック®、サイバインコ®など): 炎症を引き起こす細胞内の信号伝達をブロックする内服薬です。
    • 効果: デュピクセントと同様に高い効果が期待でき、かゆみや湿疹を速やかに改善します。
    • 対象: 既存治療で効果が不十分な中等症~重症のアトピー性皮膚炎の患者さん。
    • 注意点: 定期的な血液検査が必要で、感染症など一部の副作用に注意が必要です。

これらの治療法は、患者さんの症状の重症度、年齢、ライフスタイル、そして副作用のリスクなどを総合的に考慮し、皮膚科の専門医が慎重に判断して選択します。自己判断で治療を中断したり、薬の量を変更したりすることは避け、必ず医師の指示に従ってください。

当クリニックでは、患者さん一人ひとりの状態を丁寧に診察し、最新の知見に基づいた最適な治療法をご提案します。薬物療法に加え、非薬物療法や当院独自の「サトワタッチケア」も組み合わせることで、つらいかゆみから解放され、より良い生活の質を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

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