- 2025年12月25日
- 2025年12月8日
8. 過敏性腸症候群(IBS)タイプ別対策:下痢型・便秘型・混合型を徹底解説
「いつも下痢で困っている」「ひどい便秘で何日も出ない…と思ったら急に下痢になることも」。過敏性腸症候群(IBS)の症状は、患者さんによって千差万別です。大きく分けて、下痢が主な下痢型、便秘が主な便秘型、そして両方を繰り返す混合型の3つのタイプがあり、それぞれに合わせた対策が重要になります。ご自身のIBSのタイプを知り、より効果的な症状コントロールを目指しましょう。
IBSの主要3タイプとそれぞれの特徴
- 下痢型IBS:
- 主な症状: 突然の強い便意、水様便や泥状便の頻発、排便後の腹痛の緩和。
- 特徴: ストレスや緊張によって症状が悪化しやすい。食後に症状が出やすい。男性に比較的多い傾向があります。
- 患者さんの声: 「会議の前や通勤中に急にお腹が痛くなる」「トイレがどこにあるか常に確認してしまう」。
- 便秘型IBS:
- 主な症状: 数日続く便秘、硬くてコロコロした便、排便困難、残便感、腹部膨満感。
- 特徴: 排便してもすっきりしないことが多い。女性に比較的多い傾向があります。
- 患者さんの声: 「お腹が張って苦しい」「便意はあるけどなかなか出ない」。
- 混合型IBS:
- 主な症状: 下痢と便秘を交互に繰り返す。
- 特徴: 最も複雑なタイプで、症状のパターンが読みにくい。
- 患者さんの声: 「せっかく便秘が治ったと思ったら、今度は下痢になる」「食事によって症状が大きく変わる」。
タイプ別の具体的な対策
ご自身のタイプを把握することで、より的確な対策を立てることができます。
- 下痢型IBSの対策
- 食事:
- 避けるべきもの: 冷たいもの、脂っこいもの、刺激物(香辛料、カフェイン、アルコール)、高FODMAP食品の一部(特に消化に時間がかかるもの)。
- 工夫: 食事を少量ずつ複数回に分ける、温かいものを摂る。
- ストレス管理: ストレスが直接症状に結びつきやすいため、リラックス法やストレス解消法を積極的に取り入れましょう。
- 薬物療法: 腸の動きを抑える薬、セロトニン受容体拮抗薬などが有効です。
- 食事:
- 便秘型IBSの対策
- 食事:
- 推奨されるもの: 水溶性食物繊維(海藻、こんにゃく、果物、イモ類)、十分な水分補給。
- 避けるべきもの: 不溶性食物繊維の摂りすぎ(ゴボウ、きのこ類など、症状を悪化させる場合がある)。
- 生活習慣: 適度な運動(特に腹部を刺激する運動)、規則正しい排便習慣(便意がなくても決まった時間にトイレに行く)。
- 薬物療法: 腸の水分分泌を促す薬、浸透圧性下剤などが有効です。
- 食事:
- 混合型IBSの対策
- 食事: 食事内容が症状に与える影響を把握するため、食事記録をつけることが特に重要です。低FODMAP食を試すことも有効です。
- 柔軟な対応: 下痢の時は下痢対策、便秘の時は便秘対策と、その時の症状に合わせて柔軟に対応します。
- ストレス管理: 下痢型、便秘型どちらもストレスで悪化するため、ストレス対策は必須です。
専門医との相談が成功の鍵
ご自身のIBSタイプを自己判断するだけでなく、専門医に相談し、正確な診断と最適な治療計画を立てることが何よりも重要です。当クリニックでは、患者さんの症状を詳しく伺い、タイプを見極めた上で、薬物療法、食事指導、ストレス対策、そして当院独自の「サトワタッチケア」を含め、多角的なアプローチで症状の改善を目指します。一人で悩まず、ぜひご相談ください。
