• 2025年10月30日
  • 2025年10月22日

9. 【人工透析、腎移植…】慢性腎炎の進行と、未来の治療選択肢を知る

「もし、腎臓の機能がもっと悪くなったらどうなるの…?」慢性腎炎と診断された方の中には、将来の治療について漠然とした不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれませんね。病気が進行し、腎臓の働きが著しく低下した場合に選択される治療法には、人工透析腎移植といったものがあります。これらの治療法について、知っておくことで、心の準備ができ、より前向きに病気と向き合えるはずです。

「いつから必要になるの?」腎臓の機能と治療のタイミング 腎臓の機能が健康な人の約10%以下に低下し、日常生活に支障が出るような状態を「末期腎不全」と呼びます。この段階になると、腎臓が老廃物を排出したり、水分や電解質のバランスを保ったりする役割を果たすことができなくなるため、腎臓の代わりとなる治療が必要になります。

未来の選択肢を知ろう

  1. 人工透析(血液透析・腹膜透析):
    • 血液透析: 病院で、機械を使って体内の血液をろ過し、老廃物や余分な水分を取り除く治療です。週に2~3回、病院に通って行います。
    • 腹膜透析: 自分のお腹の中に透析液を入れ、お腹の膜(腹膜)を使って体内の老廃物をろ過する治療です。自宅で自分で行うことができるのが特徴です。
  2. 腎移植:
    • 健康な腎臓を、生きている人(生体腎移植)または亡くなった人(献腎移植)から移植する治療です。最も腎臓に近い働きを取り戻せる治療法であり、透析から解放されるメリットがあります。ただし、免疫抑制剤を服用する必要があることや、ドナー(提供者)の問題など、様々な条件があります。

「サトワタッチケア」で、治療への心の準備をサポート これらの治療は、患者さんにとって大きな決断であり、精神的な負担も大きいものです。当院のサトワタッチケアは、心身の深いリラックスを促し、自律神経のバランスを整えることで、病気への不安や治療に対するストレスを和らげるサポートとなります。心の準備を整え、前向きに治療と向き合えるよう、私たちも寄り添わせていただきます。

「未来のために、今できること」を大切に 人工透析や腎移植は、腎臓の機能が低下した際の最終的な治療選択肢ですが、慢性腎炎の初期段階から適切な治療と生活習慣の改善を継続することで、これらの治療が必要になる時期を可能な限り遅らせることができます。どうぞ一人で抱え込まず、私たち専門家にご相談ください。あなたの腎臓の未来のために、今できることを一緒に考え、サポートさせていただきます。

銀座レンガ通りクリニック 03-3535-2280 ホームページ