7. 突発性難聴、再発はするの？その疑問と心の準備

「一度突発性難聴になったら、また再発するんじゃないか？」という不安を抱える方もいるかもしれません。突発性難聴は、その名の通り「突発性」であり、基本的には再発は非常に稀な病気とされています。多くの場合、一度発症したらそれで終わりで、同じ耳や反対側の耳が再び突発性難聴になることはほとんどありません。

しかし、「突発性難聴によく似た症状」が繰り返し起こる場合、それは別の病気である可能性があります。例えば、メニエール病は、めまい、耳鳴り、難聴の3つの症状が発作的に繰り返されるのが特徴です。また、ストレスや疲労が原因で一時的に聞こえが悪くなったり、耳鳴りが強くなったりすることも考えられます。

もし、一度突発性難聴と診断され治療を受けた後に、再び聞こえが悪くなったり、耳鳴りやめまいが現れたりした場合は、自己判断せずにすぐに耳鼻咽喉科を受診してください。その症状が本当に突発性難聴の再発なのか、あるいは他の病気なのかを正確に診断してもらうことが非常に重要です。

再発の心配が少ないとはいえ、一度難聴を経験したことで、耳の健康への意識が高まるのは良いことです。日頃から耳に負担をかけない生活を心がけ、ストレスを溜め込まないようにすることが大切です。大音量で音楽を聴くのを控える、人混みを避ける、十分な睡眠をとる、バランスの取れた食事を心がけるなど、耳の健康を維持するための生活習慣を意識しましょう。

心身のストレスを軽減し、自律神経を整え、深い癒しと休息を与えることは、自然治癒力を高め、どんな状況でも前向きに生きていく力を育むことにつながります。