- 2025年9月12日
- 2025年9月11日
2. 「突発性難聴かも」と思ったら?診断までの道のりと検査
突然の聞こえの異変に気づいた時、「これは一体何が起こったの?」と不安になるのは当然です。突発性難聴の診断は、症状の詳しい問診と、専門的な聴力検査によって行われます。
耳鼻咽喉科を受診すると、まず医師が「いつから、どのように聞こえが悪くなったのか」「耳鳴りやめまいはあるか」「風邪をひいていなかったか」など、症状の経過や既往歴を詳しく問診します。できるだけ具体的に状況を伝えることが、診断の助けになります。
次に、聴力検査が行われます。最も基本的なのが、様々な高さの音を聞き取る「標準純音聴力検査」です。これにより、どの音域の聞こえが悪くなっているか、難聴の程度を客観的に把握します。また、音の聞こえ方を脳波で調べる「聴性脳幹反応検査(ABR)」や、内耳の機能を調べる「耳音響放射(OAE)」「平衡機能検査」などが行われることもあります。
これらの検査によって、聞こえが悪くなっているのが本当に突発性難聴なのか、あるいはメニエール病や聴神経腫瘍など、他の病気ではないのかを鑑別します。特に、突発性難聴は早期治療が非常に重要であるため、検査は迅速に進められます。
診断が確定したら、すぐに治療が開始されます。不安な気持ちを抱えたままだと、回復にも影響が出ることがあります。医師の診断を信頼し、治療に専念するためにも、気になることは遠慮なく質問し、納得した上で治療に臨みましょう。心身のストレスを軽減し、自律神経を整え、深い癒しと休息を与えることは、治療効果を高め、自然治癒力をサポートする上で大切なアプローチです。