- 2025年9月13日
- 2025年9月11日
ブログ記事3:PMSが引き起こす社会生活の悩み~仕事、人間関係、自己肯定感の低下~
「生理前になると、仕事でミスが増える」「些細なことでパートナーにイライラしてしまう」「友達との約束もキャンセルしがちで、自己嫌悪に陥る」…。月経前症候群(PMS)は、単に身体や心が不調なだけでなく、患者さんの社会生活や人間関係にも深刻な影響を及ぼすことがあります。そのつらさは目に見えにくいため、周囲から理解されにくく、一人で苦しみを抱え込んでしまう方も少なくありません。
まず、精神的な症状が強い場合、仕事や学業のパフォーマンス低下に直結します。集中力が続かない、やる気が出ない、些細なことでイライラして同僚や上司との関係が悪化するといった問題が生じることがあります。自分の能力が低下したように感じ、自己肯定感の低下に繋がることも少なくありません。
次に、人間関係への影響も深刻です。家族、パートナー、友人に対して、いつもは言わないようなきつい言葉を言ってしまったり、感情的に反応してしまったりすることが増えます。後で後悔しても、また生理前になると同じことを繰り返してしまい、罪悪感を感じることで、さらに気分が落ち込む悪循環に陥ることもあります。予定をキャンセルすることが増え、人との交流を避けるようになり、孤立感を感じてしまう方もいらっしゃいます。
このような状況は、患者さんの心に大きな負担を与え、不安感や抑うつ気分をさらに強めてしまう可能性があります。時には、うつ病やパニック障害などの精神疾患を併発するリスクも高まります。
心療内科クリニックである当院では、PMSが引き起こすこれらの心身の不調と、それに伴う社会生活上の問題にも細やかに対応します。患者さんの訴えを丁寧に聞き、心と身体の両面からアプローチすることで、PMSの症状緩和だけでなく、失われた日常生活の質を取り戻し、自信を持って社会生活を送れるようサポートいたします。痛みや不調は我慢するものではありません。私たちはあなたの悩みに真摯に寄り添い、共に解決策を見つけていきます。