• 2025年7月3日

記事1:気分が沈む、やる気が出ない…それは「うつ病」のサインかもしれません

記事1:気分が沈む、やる気が出ない…それは「うつ病」のサインかもしれません

「毎日気分が重く、何をするにも億劫だ」「以前は楽しかったことに興味が持てない」「体がだるく、朝起きるのがつらい」「自分は価値がないと感じる…」。もしあなたが、このような心の不調に悩まされているなら、それは「うつ病」のサインかもしれません。うつ病は、一時的な気分の落ち込みとは異なり、脳の機能的な変化によって引き起こされる精神疾患です。誰もがなりうる病気であり、決して「気の持ちよう」や「甘え」ではありません。早期の気づきと適切な対応が何よりも重要です。

うつ病は、脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど)のバランスが崩れることや、脳の機能的な変化が関与していると考えられています。これにより、感情のコントロールが困難になり、思考力や意欲の低下、身体症状などが現れます。

うつ病の主なサインや症状としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 持続的な気分の落ち込み: ほとんど毎日、憂鬱な気分が続く。悲しい、虚しい、絶望的な気持ちになる。
  • 興味や喜びの喪失: これまで好きだった趣味や活動、仕事などに対して、全く興味が湧かない、喜びを感じられない。
  • 意欲の低下: 何をするにもやる気が出ない、億劫に感じる。簡単なことでも決断できない。
  • 疲労感・倦怠感: 体が鉛のように重く感じる、常にだるい、疲れが取れない。
  • 睡眠障害: 寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)、あるいは反対に眠りすぎる(過眠)。
  • 食欲の変化: 食欲がなくなる、または過度に増える。それに伴い、体重が減少または増加する。
  • 思考力・集中力の低下: 物事に集中できない、考えがまとまらない、記憶力が低下したと感じる。
  • 自責の念・自己肯定感の低下: 自分を責める気持ちが強くなる、自分には価値がないと感じる、罪悪感に苛まれる。
  • 自殺念慮: 「死にたい」という気持ちが頭をよぎる、具体的な計画を立てる(これは非常に危険なサインです)。
  • 身体症状: 頭痛、肩こり、めまい、動悸、吐き気、胃痛などの身体の不調を訴えるが、検査では異常が見つからない。

これらの症状は、一つだけでなく複数に当てはまり、2週間以上ほぼ毎日続いている場合に、うつ病の可能性が高まります。 「まさか自分が…」と思っても、それはご自身を守るための防衛反応かもしれません。しかし、放置すればするほど、症状は深刻化し、日常生活に大きな支障をきたします。もしこれらのサインに心当たりがあるなら、自己判断せずに、まずは当院のような心療内科で専門医の診察を受けることが何よりも大切です。私たちはあなたの悩みに真摯に寄り添い、適切な診断と治療方針をご提案します。

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