• 2025年6月27日
  • 2025年6月21日

7:心房細動と診断されたら…脳梗塞を防ぐための抗凝固療法とは?

不整脈の中でも特に注意が必要なのが、心房細動です。心房細動は、心臓の上部(心房)が無秩序に震えることで、血液の流れが滞り、心臓の中に血の塊(血栓)ができやすくなる病気です。この血栓が脳に飛んでしまうと、脳梗塞を引き起こす危険性があります。

心房細動による脳梗塞のリスクを減らすために、非常に重要な治療が抗凝固療法です。これは、血液をサラサラにする薬(抗凝固薬)を服用することで、血栓ができるのを防ぐ治療法です。

主な抗凝固薬には、古くから使われているワルファリンと、近年開発された**DOAC(直接経口抗凝固薬)**があります。ワルファリンは、食事や他の薬との相互作用に注意が必要ですが、長年の実績があります。DOACは、食事制限が少なく、服用が比較的容易であるというメリットがあります。

医師は、患者さんの年齢、性別、基礎疾患(高血圧、糖尿病など)を考慮し、脳梗塞のリスクと出血のリスクを評価した上で、最適な抗凝固薬を選択します。自己判断で服用を中止すると、脳梗塞のリスクが大幅に上昇してしまうため、必ず医師の指示に従い、正しく服用することが大切です。心房細動と診断されたら、脳梗塞予防のために抗凝固療法について積極的に医師と相談しましょう。

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