• 2025年7月2日
  • 2025年6月10日

31.【症例紹介】母との共依存・気分の落ち込み:社会で自己表現ができるまで

今回ご紹介するのは、母親との間に共依存の関係があり、常に母親の顔色を伺い、自分の意見を言えず、結果として自己肯定感が低く、慢性的な気分の落ち込みに悩まされていた30代の女性、Hさんの事例です。彼女は、自分の人生を母親に捧げているような感覚に陥り、将来への希望を見出せないでいました。母親に反発すれば罪悪感に苛まれ、従えば自分を見失うという葛藤の中で、心身ともに疲弊していました。サトワ医療の門を叩いたHさんは、サトワタッチケアの優しい触れ合いが始まると、彼女の身体は徐々に弛緩し、長年抑圧されていた感情や思考が、安全な環境で溢れ出るように語り始めました。治療を重ねるうちに、彼女は自分自身の感情や欲求に気づき、それを大切にすることの重要性を学びました。共依存関係にある母親との間に、健全な「境界線」を引くことの必要性を理解し、実践していきました。その結果、母親との関係性は以前よりも健全な形へと変化し、彼女自身の気分の落ち込みも劇的に改善していきました。最も大きな変化は、Hさんが社会の中で「自分らしく」自己表現ができるようになったことです。以前は他者の意見に流されがちでしたが、今では自分の考えを明確に伝え、自信を持って行動できるようになりました。この症例は、共依存関係が心身に与える深刻な影響と、サトワタッチケアがその根源的な心の鎖を解き放ち、患者さんを自己肯定感と自立心へと導く力を持っていることを鮮やかに示しています。

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