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循環器疾患

人の体の活動は、酸素や栄養分が血液やリンパ液などの体液によって運ばれ、巡っていくことで支えられています。
その体液の循環を行うのが、心臓や血管、リンパ管と言った器官であり、これらの器官を循環器と総称します。循環器疾患は、循環器に対して発症することのある病気を指します。

主な循環器疾患

    • 狭心症・心筋梗塞

      狭心症も心筋梗塞も心臓に血液を運ぶ「冠動脈」に対する疾患です。
      冠動脈の動脈硬化や血栓の発生により、流れが途絶えることで発症します。
      この血流が一時的に止まるだけの状態を『狭心症』、心臓を動かす心筋に対し壊死を起こしてしまうほど止まってしまった状態を『心筋梗塞』といいます。
      これらの病気は年齢・性別だけではなく生活習慣や社会的要因・心理行動的要因など、様々な危険因子があります。また、特にかかりやすい人は、攻撃的・野心的・競争心が高い・時間に追われると言ったタイプA性格を持つと言われます。
      治療には、頑張りを認めてくれる医師との良好な関係性、薬物療法に加え、タイプA性格を踏まえた筋弛緩法などのリラクセーションを取り入れていくことが大切だとされています。

    • 本態性(一次性)高血圧

      高血圧のうち、腎臓・血管・内分泌系の異常によって起こる二次性高血圧を除いたものを本態性(一次性)高血圧と言います。慢性的に忙しく、交感神経が優位な状態が持続すると、血圧は必然的に高くなりこの病気を発症すると言われます。
      この病気の診療においては、血液検査などにより、二次性高血圧を除外すると同時に、原因であるストレス状態や生活習慣をお伺いし、診断いたします。また、自宅での血圧測定で、病院では高血圧判定となる白衣高血圧や職場・家庭環境で高血圧が測定される仮面高血圧など、環境別に応じた高血圧の測定も可能です。

    • 本態性(一次性)低血圧

      姿勢によらず収縮期血圧が100mmHg以下、もしくは、拡張期血圧が60mmHg以下の場合を低血圧といいます。低血圧にも2つのタイプが有り、明らかな原因疾患を認めない体質による本態性(一次性)低血圧と、心臓疾患などに起因する二次性低血圧に分けられます。
      本態性低血圧は、命に別状はないものの、不定愁訴やうつ病のような症状を伴い、QOLを低下させるため、早めの治療が大切とされています。
      また、治療方法には、血管収縮薬の服用など共に、十分な睡眠や運動、弾性ストッキングの着用などが用いられます。

    • 心臓神経症

      動悸や胸痛、呼吸が苦しいなどと言った症状はあっても、それらの原因となる心臓疾患がないもので、不安状態になるといった精神症状を伴うものを心臓神経症と呼びます。
      精神疾患の診断基準になる「DSM-5」やWHOが定めた国際疾病分類の「ICD-10」では、パニック障害や全般性不安障害、身体表現性障害などの病名でも言い表されます。
      原因は様々となっており、中にはうつ病やその他の不安障害、薬物依存などと合わせて発症している場合もあります。治療には、認知行動療法が有効で、薬物治療は必要最小限に留まるのが良い、とされています。