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うつ病

うつ病は、脳のエネルギーが欠乏した状態にあり、憂うつな気分や、食欲・睡眠欲・性欲などの様々な意欲の低下と言った心理的症状が続くことを指します。また、これらの心理的症状だけでなく、身体的症状が出てくることも多い疾患です。
つまり、脳がエネルギー不足に陥ったため、「脳」というシステム全体にトラブルが生じている状態、と言いかえることも出来ます。
厚生労働省のデータによれば、うつ病患者数は、近年増加の一途を辿っており、1996年には43.3万人程度だったのが、2012年には95.8万人にのぼったと報告されています。
このことからも、うつ病は特別な人がかかる病気ではなく、誰もがなりうる可能性をもつごく身近な病気と言えます。

  • うつ病の症状

    • うつ病の診断基準

      現在、うつ病の診断は、世界保健機関(WHO)の国際疾病分類「ICD-10」で定められた基準と米国精神医学会(APA)が定めた精神疾患の分類指針である「DSM-5」の診断基準を基にして行われています。
      ここでは、特に臨床の場で診断基準として重要視されるDSM-5におけるうつ病の診断基準9つをご紹介いたします。

      • ほぼ毎日、1日中気分が落ち込んでいる
      • ほぼ毎日、1日中興味・関心を抱くことや物事に対する喜びを感じることがない
      • ダイエットをしていないにもかかわらず体重の変化が激しい。もしくは、ほぼ毎日食欲が低下したり増加したりする。
      • ほぼ毎日眠れないことがある、もしくは寝すぎてしまう
      • ほぼ毎日、落ち着かないことがある。または動作などが鈍くなる(ゆっくりとでしかできなくなる)
      • ほぼ毎日、疲れを感じたり、やる気がおこないことがある
      • ほぼ毎日、自分は「いても意味のない人間ではないか」と考えたり、自分を責めるような気持ちになることがある
      • ほぼ毎日、集中出来なかったり、考えがまとまらないことがある
      • 自殺に関して考えたり、計画を立ててみたりすることがある
  • うつ病の治療

    • うつ病は、先述の通り、脳のシステムになにかしらのトラブルが発生している状態のことを指します。医学的には、脳の中に情報伝達を介在する「神経伝達物質」が減少してしまうとうつ病を発症すると考えられているのです。

      つまり、うつ病は「気持ちの問題」などではなく、ましては「心が弱い」ためにかかる病気ではありません。気力で解決することは困難なので、適切な治療が必要となります。

      また、うつ病と診断されたとしても、すべての患者様に同じ治療が行われるわけではありません。

      問診の際に、症状や症状が発症している期間、経過などをお伺いすることで、患者様の状態や病気に至った背景を推測していきます。
      それらの情報を基に、患者様のご性格や生活環境も加味して考慮しながら、以下3つの主な治療法をはじめ、お一人おひとりに合った治療法を選択いたします。

      休養

      うつ病の患者様は、心身のエネルギーが低下している状態にあります。そのエネルギーを充電するために、休養はとても重要な治療です。
      医師より休むことを勧められたら、思い切って仕事や家事、学校を休みましょう。場合によっては、入院することも良い手段となります。

      精神療法

      うつ病の治療において、精神療法は欠かせません。「傾聴」を中心とした精神療法に加え、最近では「認知行動療法」なども有効です。
      認知行動療法とは、患者様ご自身の物事の捉え方(認知)や問題となっている行動を医師やカウンセラーと共に見つめ直し、陥りやすい思考や感情パターンに気づき、心や行動を上手くコントロールできるようにすることでストレス軽減を図るというものです。
      このように精神療法では、医師や臨床心理士などが、患者様と対話を重ね、一緒に考えながら、問題解決の方法を探します。

      薬物療法

      当クリニックでは、極力「抗精神薬」を使わない治療を心がけておりますが、必要な場合には最小限のお薬をお渡ししております。
      具体的には、「抗うつ薬」を中心に、症状の改善・再発の予防を目的として薬物療法を行っております。
      抗うつ薬にはいくつかのタイプがあり、患者様の症状や状態に応じて使い分けます。また、抗うつ薬の効果は、現れ始めるまでに1週間~数週間かかるなど個人差が大きい部分があります。そのため、効果が現れないからと言って、勝手に薬をやめてはいけません。加えて、再発予防の観点から、完全に症状がなくなった後も、主治医の許可が下りるまでは、服薬を続けることが大切です。
      なお、場合によっては、治療の際に抗うつ薬に加えて抗不安薬や睡眠薬などを併用することもあります。