03-3535-2280 診療予約
診療時間
9:00~12:00 / 14:00~18:00
休 診 日
水曜・日曜・祝日

東京都中央区銀座1-6-16 銀座1616ビル4階Google Mapを表示する

認知症

認知症とは、正常に働いていた脳の機能が下がり、記憶や思考への影響が見られる疾患です。物事を記憶したり判断したりする能力や、時間や場所・人などを認識する能力が低下するため、実生活に支障が生じてきます。
下記のような“もの忘れ”の症状が出てきたと感じるときやご家族のかたに見られる場合には、その原因が単なる加齢による場合と認知症の初期段階の場合とがありますので、一度、専門医療機関を受診なさるよう、お勧めいたします。

  • 認知症の症状

      • ものの名前が思い出せなくなった
      • しまい忘れや置き忘れが多くなった
      • 何をする意欲も無くなってきた
      • 物事を判断したり理解したりする能力が衰えてきた
      • 財布やクレジットカードなど、大切なものをよく失くすようになった
      • 時間や場所の感覚が不確かになってきた
      • 何度も同じことを言ったり、聞いたりする
      • 慣れている場所なのに、道に迷った
      • 薬の管理ができなくなった
      • 以前好きだったことや、趣味に対する興味が薄れた
      • 鍋を焦がしたり、水道を閉め忘れたりが目立つようになった
      • 料理のレパートリーが極端に減り、同じ料理ばかり作るようになった
      • 人柄がどこか変わったように感じられる
      • 財布を盗まれたと言って騒ぐことがある
      • 映画やドラマの内容を理解できなくなった

      など

  • 認知症の種類

    • ひとくちに「認知症」と言っても、実態としては、いくつもの種類があります。主なものには、下記の4つが挙げられます。
      このうち60~70%はアルツハイマー型認知症で、約20%は脳血管型認知症と言われており、認知症の約9割をこの二大疾患が占めています。

      アルツハイマー型認知症

      アミロイドβ(ベータ)などの特殊なたんぱく質が脳に溜まり、神経細胞が壊れて減ってしまうために、神経が情報をうまく伝えられなくなり、機能異常を起こすと考えられています。また、神経細胞が死んでしまうことによって、脳が萎縮していき、脳の指令を受けている身体機能も徐々に失われていきます。
      アルツハイマー型は、認知症のなかでも一番多いタイプとされています。また、男性よりも女性に多く見受けられます。

      脳血管型認知症

      脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など、脳血管性の疾患によって、脳の血管が詰まったり出血したりして脳細胞に酸素が届かなくなり、神経細胞が死んでしまうことによって、発症する認知症のことです。

      レビー小体型認知症

      レビー小体型認知症では、神経細胞にできる特殊なたんぱく質・レビー小体が脳の大脳皮質(人がものを考える場所)や、脳幹(生命活動を司る場所)にたくさん集まる事によって発症する認知症です。
      レビー小体がたくさん集まることで、大脳皮質や脳幹は本来の機能を果たせず、情報をうまく伝えられなくなるため、認知症が起こると考えられています。

      前頭側頭型認知症

      頭の前部にある前頭葉と、横部にある側頭葉が萎縮することによって起こるタイプの認知症です。若い人にも発症が見られます。

  • 認知症の治療

    • 認知症を完全に治す治療法は、まだ存在しません。そのためか、認知症はどうせ治らないから医療機関にかかっても意味が無いと思ってしまう方がおられるようです。
      しかし、これは誤った考え方で、早期発見・早期治療となればなるほど、薬で進行を遅らせるなど、大きな治療効果を得ることができます。治療法としては、薬物療法と非薬物療法があります。

      薬物療法

      アルツハイマー型認知症の薬物療法には、認知機能を増強して、記憶障害や自分が置かれている状況がわからなくなると言った脳の神経細胞が壊れる事によって起きる中核症状を少しでも改善し病気の進行を遅らせる治療と、行動・心理症状(不安、焦り、怒り、興奮、妄想など)を抑える治療があります。薬の効果と副作用を定期的にチェックしながら、個々の患者様の症状に合わせて適切な薬を使用していきます。
      また脳血管型認知症では、脳血管障害の再発によって悪化していくことが多いため、再発予防が重要となります。そのためにも、高血圧や糖尿病、各種心疾患などのコントロールと脳梗塞の再発予防を目的とした処方が行われます。また、意欲・自発性の低下、興奮といった症状に対して脳循環・代謝改善薬が有効なケースもあります。
      加えて、抑うつ症状に対して、抗うつ剤が使われたりもします。

      非薬物療法

      薬物を使わずに脳を活性化し、残っている認知機能や生活能力を高める治療法です。
      認知症と診断されても、本人にできることはたくさん残っています。まずは家庭内で洗濯物をたたむ、食器を片づけるなど、本人の役割や出番をつくり、前向きに日常生活を送ってもらうことが大切です。
      また、昔の出来事を思い出してもらう回想法や、無理のかからない範囲で本の音読や計算ドリルをするといった認知リハビリテーションのほか、音楽療法、園芸療法、「自分は誰で、ここはどこか」など自分と自分のいる環境を正しく理解する練習を重ねるリアリティ・オリエンテーションなどの方法が効果的です。ほかにも、ウォーキングなどの有酸素運動を行う(運動療法)、動物と触れ合う(ペット療法)などの方法が知られています。
      なお、当クリニックにおいては、これらに加え、ニューロフィードバックやニューロトラッカーなどの神経機能リハビリを取り入れ、脳機能の改善・向上をサポートいたします。

      また、認知症発症の背景に重大な病気が隠れている可能性もあるので、疑われた場合は、専門医をご紹介いたします。