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ADHD外来

ADHDの主症状は「不注意」「多動性」「衝動性」に特徴づけられます。成人期のADHDの場合、学業や、職業、社会生活など全ての主要な領域において苦労が絶えず退学や転職、失業率なども高くなっています。対人関係の衝突や別居や離婚の割合も高いなど人間関係の問題があり、不安(51%)、抑うつ(32%)の割合が非常に多くなっています。

こうした症状は実行機能障害に起因する可能性があります。実行機能には、「自己抑制」「集中妨げるものに抵抗すること」「計画性」「注意散漫」「ワーキングメモリー」「整理すること」「プランニング」「セルフモニタリング」などが含まれます。これらの障害は構造的・機能的脳画像研究でも一致しており、前頭前皮質の領域の量と活性化に障害があることが明らかになっています。神経心理学的テストで定義される実行機能障害がADHDの人に必ず認めるというわけではありませんが、様々なテストにより個別の傾向を評価することで対処方法を検討していことが可能になってきます。

治療方法としては、アトモキセチン(ストラテラ)などの薬剤が中心になります。薬剤効果に関する研究では37~70%とかなり幅がありますが、当院で治療を受けられている方の場合だと70~80%前後の方には「ケアレスミスの改善」「話を聞けるようになった」「考えが纏められるようになった」など何がしかの効果があり、約10%には適用量により劇的な改善を認めております。そして改善が認められなかった残りの20~30%のうち約4%は糖尿病その他の身体疾患が原因と言われており、血液検査などでそれらを除外することで、不必要な薬を飲まなくても済むこともあります。

またADHDの場合、PETやSPECT、定量脳波分析(QEEG)などで検査をすると前頭葉の低覚醒を示すわけですが、約10~15%の人には低覚醒の傾向を認めないことが分かってきています。この場合、ストラテラなど前頭葉の活動を増強させる薬は効果がなく薬剤選択を再考に加えて、食事や生活状況を改善することで症状が改善することもあります。

これら標準的な治療を行っても症状に改善を認めない時はニューロフィードバックによる脳機能改善をご案内いたします。

診療の流れ

  • 受付 / 受診予約

    1 受診予約

    お電話か、診療予約フォームよりご予約ください。

  • 初診

    2 初診

    初診時には、心療内科専門医による問診を行います。診断の参考にすべく、受診をご希望の方には、以下をご持参いただけるようお願いしております。

    初診時にお持ちいただきたいもの

    • チェックリストは、受付でもご記入いただけます
  • アセスメント

    3 アセスメント

    ADHDの場合、不安や抑うつ、アスペルガー症候群など様々な疾患を合併し易くその 分、診断に時間を要す場合があります。個人のより詳細な特性理解のため心理検査(WAIS、WISC等)もご相談の上実施致します。

  • 治療・改善

    4 治療・改善

    アセスメントの結果に基づき、ご本人やご家族とご相談の上、治療の方向性を決定いたします。

ニューロフィードバック

標準的薬物療法を行っても十分な効果がなかった場合の選択肢としてニューロフィードバックを行っております。バイオフィードバックとは自身で生理的活動を変化させる方法を学ぶことを可能にさせ、ニューロフィードバックとは、脳神経活動を視覚や聴覚などでわかりやすい形に変換するため自分の脳の状態に気づけるようになります。脳波という脳の活動が対象となっており、ADD/ADHDに限らず、アスペルガー症候群などの広汎性発達障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、うつ病、双極性障害、強迫性障害、不安障害、慢性疼痛など非常に広範囲の疾患に対しての効果が期待されています。

当院においては主にADHDを対象として行っており、脳波の特徴としては、「ぼんやり」「まどろみ状態」に増加するシータ波(4-8Hz)が健常の方に比べて多くなっております。本来は活発な活動をしているはずなのに活動が鈍っていることで様々な障害の原因となっております。脳の覚醒が低く働きが鈍くなっているため、日常生活でのうっかりミス、不注意な行動などの症状が出現します。 脳波には個人差があり、集中が必要な課題でシータ波が減少するタイプの方、ワーキングメモリー課題の時のみにシータ波が増加する方、すべてのストレス課題でシータ波が増加する方、ストレス課題になるとシータ波に加えイライラ時に顕著な脳波である高い周波数のベータ波が増加する方など、同じ不注意症状を持ったADHDの方であっても脳波の特徴は様々です。

こうした個人の特徴を数値データで知ることにより自己理解が深まりますから、日常生活上の注意点の参考となります。また、怠惰などの原因ではなく脳機能の問題であることが分かる事で、治療方法の方向性を考えていくことが可能になり主体的に治療をしていくことができます。

ニューロフィードバックはトレーニングでもあり、週一回のペースで20回~40回続けていくことで、好ましい脳機能の状態を維持させていくものです。

ニューロフィードバックに関する概要のご説明はこちらにてご紹介しております。

ご利用者の声

ご本人の許可を頂戴し、トレーニング後に頂戴したメールを一部抜粋にて掲載しております。

  • 気になっていた「不注意」の理由が脳機能の問題だとわかってスッキリした。少し落ち込んだが、トレーニングして改善していきたい。(20代男性)

  • 自分が「怠けていたわけではない」という事を知れて本当に良かったです。薬には凄く抵抗があるためトレーニングを続けたい。(20代女性)

  • 仕事量が多いのか能率はなかなか上がらないが、トレーニング後は苛立ちも軽くなり楽に仕事ができる。(30代女性)

  • 受験勉強がはかどらず困っていた。集中力が持続し、勉強もはかどるようになった。(10代男性)

カウンセリング(認知行動療法中心)

ADHDの方の中には、豊かな発想力、想像力などを基に一芸に秀でたり、社会の中で活躍する人も多くいます。薬物療法は多くのADHDの方の集中力改善に有効であり能率が上がりますが、その改善した能力をどのようにして生かすかについては不慣れなぶんてこずってしまいます。成人のADHDの方は社会人になったとたんにマルチタスクを要求され、物事に優先順位をつけて計画実行することが求められます。時間の管理や身辺整理、物事の優先順位をつけることが不得手な傾向があり苦労することが大変多く、仕事や家事、学業、様々な場面で困難を抱えがちです。

当クリニックでは、薬物治療や食事・生活指導などにより身体的状況や生活リズムが整ったあと置かれた状況の中でご自身のパフォーマンスが向上するように、主に認知行動療法を用いてカウンセリングをしていきます。認知行動療法とは、従来の行動に焦点をあてた行動療法から、思考など認知(考え方)に焦点をあて発展してきた心理療法で、うつ病、パニック障害、強迫性障害など、科学的根拠に基づいて有効性が報告され広く実践されています。ADHDの方に対する認知行動療法もその有効性が実証されています。

現在、日本でもADHDの方向けにワークブックなど関連書籍が出版されていますが、自力のみで根気よく取り組むことは、それほど簡単ではありません。こうしたことから、ご本人の特徴に合わせた形で、継続して認知行動療法に取り組めるようにカウンセリングという形で伴走していきます。 また、進学や就職時にはキャリア選択の課題、成人期にはパートナーシップの課題、子育て期には子育ての課題など、その方のライフサイクルの段階に応じてそれぞれの課題に向き合う必要が生じてきます。ご自身がADHDの特性も含めて自己理解した上で、こうした人生の課題について適切な選択ができるように、共に考える場でもありたいと考えます。


料金

診察
保険適用
薬物療法
保険適用
心理検査
(WISC・WAIS)
¥8,000
脳波バイオフィードバック(ニューロフィードバック)
初回:¥13,000(80分)
2回目以降:¥8,000(1回/50分)
カウンセリング
¥8,000(1回/50分)
¥4,000(1回/25分)