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2016年826 クリニック

話をきくということ

良好なコミュニケーションにおいて大切なのは話すことよりも聞くことです。
耳を傾けることは一見、簡単そうに思えますが実際にはとても難しくコミュニケーションに大きく影響をします。
患者側は白衣を着た医師の前にいるだけで緊張しますから診察室で自分の辛い症状を言うだけでも一苦労します。
ましてや医師があからさまに忙しそうな素振りを見せたり、患者の話が終わっていないのに話始めたり、それどころか医師の指示に従って生活習慣を正さない患者に対して恫喝するなどは理想的な関係性からはひどくかけ離れています。
良好なコミュニケーションにとって最も重要なのがnon-verble(非言語的)コミュニケーションです。
会話時に相手に伝わるのは発せられた言語が3割、残りの7割は身振りや表情、感情などの非言語と言われています。

 

患者の症状改善の手掛かりは常に会話の中にあり、患者が安心できる状況になって初めて、素直に思いを語れます。
ようやくそれまで我慢していた辛い気持ちを語りだし時には涙を流しながら次第に心が解放されていきます。
言い辛い部分というのは、個人の価値観が大きく関わっているいる事が多く苦悩の原因になっています。

 

「こんな自分ではダメだ。」
「恥ずかしくて人に言えない。」
「言ったら嫌われるではないか。」

 

これらの多くは、事実とは無関係であることがしばしばですが、精神的に不安定な時ほど思い込んでしまい頭から離れません。
頭でわかっていても拘ってしまう時、あからさまに否定することはせず静かに耳を傾けます。
根気よくまっていると自ら納得し、少しずつ悩みから解放されてきます。
自らの気づきを待つことは時間がかかりますが、やがて自身の内界に意識が向きだすと病気の治療をしながら様々な事を考えます。

 

「もう二度と痛い思いをしたくない」
「どうしたらし再発しないのか」
「そもそも、何が間違っていたのか」

 

その場で考えて終わることもあれば、自らの人生を少しずつ振り返る方もいます。
この時、医師は治療者としての役割と同時に、患者の成長を見守る親のような役割を演じます。

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