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BSCブログ

2016年810 コラム

発達の偏りと心

私達人間には知性があります。
生まれたばかりの赤ん坊は自我が目覚めておらず、自分という感覚もあいまいです。
自分が何者かもわからず、自分と他人の堺が不明瞭です。
五感も発達しておらず外界をうまく捉えられません。
風雨が激しい嵐の中を彷徨うかのごときです。

 

右も左も昼も夜もわかりません。
そんな中で安心できるのは、手の温もりです。
温かい手に包まれると、暗がりの中でも安心して歩いて行けます。
次第に歩くことに慣れてくると、手の温もりの中で冒険したい気持ちが出てきます。
いつも道が平らとも限らず、石ころが転がっていたり、水溜りがあったり、時には穴があいているかも知れません。
膝をすりむいても母親の手があるから安心して歩けます。
少し前を歩いている母親について行くことで自分の道が問題ないことを確認します。
こうして身体的な成長と共に自我が目覚めていきます。

 

自我の成長にとって一番、大切なのは親、とりわけ母親の心の安定です。
子供は親がないと生きていくことはできませんから、いつも親の事を気にしています。
親の機嫌が悪いだけで自分を責めてしまう子もいます。
発達の問題を抱えているお子さんの場合、周囲との関係性を作るのに多少時間がかかるため、その分、自分の味方である親の心理状態の影響を受けやすいです。
一見、感情表現に乏しい子であっても、よく目を見てあげると声なき声で語ってきます。
表現ができなくても目の奥ではちゃんと物を言っています。
言葉のやりとりで意思疎通が難しいときは、そっと手で触れてあげるだけでも子供は落ち着くのではないでしょうか。

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