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2016年722 クリニック

PMS

月経は思春期から更年期に至るまでの約40年間、毎月、繰り返される生理現象であり、約90%が何らかの心身違和感を経験するなど珍しい病気ではないことがわかります。
その多種多様な症状は身体的に苦痛なだけでなく、家族に当たったり、物を壊したり、周期的に会社や学校を休むなどの行動が繰り返されます。
PMSが原因で家族関係が悪くなるだけでなく、仕事も続けられなくなるなど深刻な状態に陥ってしまうこともあるほどです。

 

症状には軽微なものから重症のものもあり、それに合わせて治療方法も変わります。
ごく軽微なものであれば、日常生活上の注意だけで症状の大半が緩和されるでしょうし、日常生活に支障をきたすようであれば、漢方薬や薬物療法などを検討していくことも必要になります。
下記の診断基準に当てはまる人はご自身に最もあった方法を選らぶと共に症状が改善しなければ医師に相談されるのをお勧めします。

 

<非薬物療法>

・カウンセリングに加え、認知行動療法も有効です。

(日常生活上の注意点)

規則正しい生活、十分な睡眠、適度な運動、カフェインやアルコールの制限、禁煙、ストレスからの解放などが重要です。
また食事としては、複合炭水化物の摂取促進、精製糖・人工甘味料摂取の制限が一般的です。
これは、またカルシウム、ビタミンB6摂取なども軽症PMSには有効です。
これは急激な血糖値の変動を避け、セロトニンの前駆物質であるトリプトファンの脳への取り込みを促進するためとされています。

 

<薬物療法>

(漢方薬)

・漢方薬で症状改善を図りたい場合は、めまい・むくみが目立つ場合は当帰芍薬散、腹部膨満感には桂枝茯苓丸、精神症状が優位な場合は加味逍遥散・桃核承気湯、頭痛には川弓茶調散を使用します。

 

(西洋薬)

・SSRIを月経前の症状が出現する黄体期のみ、あるいは月経周期全体を通して通常の臨床用量を内服します。

 

<米国産科婦人科学会は月経前症候群の診断基準>

過去3回の月経周期において、月経開始前5日間に下記の精神症状または身体症状が少なくとも一つ存在したこと。

1、精神症状:抑うつ気分、怒りの爆発、不安感、混乱した気分、社会的ひきこもり。
  身体症状:乳房痛または乳房の張り、下腹部膨満感、頭痛、関節痛または筋肉痛、体重増加、四肢の浮腫み。

2、上記の症状は、月経開始後4日以内に消失し、少なくとも月経周期13日目までは再燃しないこと。

3、症状の発症は、薬物療法やホルモン療法、薬物またはアルコールの使用によるものではないこと。

4、2周期の前方視的記録により症状の出現が確認されること。

5、症状による社会的活動・学業・仕事への障害が確認されること。

<出典:女性心身医学/日本女性心身医学会>

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